統合失調症のような重い病気を持っているということは、要するに障害があるという意味で出発点がマイナスだ。
それゆえに、そのハンデとして障害年金や障害者枠などの福祉の保護や配慮があったりはするが、今の日本においてはその保護・配慮は不十分と言わざるを得ない
おそらく、日本にハンデを設定するという概念があまりないのも一因だろうと思う。
障害を持っていると、ただ生きている・普通に生活するだけでも苦痛を伴ったりかなりの努力が必要だったりする。
端的にいうと、平気な顔して水面にいる白鳥が、見えないところでバタ足しているようなものである。
それにプラスアルファで、障がい者が仕事とか家事とかボランティア活動とかするとなると、ただ生きている努力+プラスアルファの活動をする努力が必要だ。
これは健常者換算すると、たぶん物凄い努力量になるはずである。
つまり、数直線上で考えると、健常者にとっての努力量プラス10は、障がい者にとってのマイナス10からプラス10の幅の分、20くらいの努力量が必要なのである。
そう考えると、重い障害を持っている人は生きているだけでも努力家であると言えると思う。
さらにプラスアルファでできる範囲で何かやっていたら、それだけで健常者換算するとノーベル賞かオリンピックの金メダルものだ。
まぁ、ノーベル賞や金メダルは言い過ぎかもしれないが、そのくらいの気持ちでいた方が、ただでさえ障害があって暗い気持ちになりがちなのだから丁度いい気がする。
もう少し自分に誇りを持てるようになりたい。
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