僕は考え方が極端だ。
ほとんどの事柄について、ゼロか100か、白か黒かで考えてしまう。
中間のグレーな部分というのが、あんまり居心地が良くない。
高校に不登校になって一番最初にかかった精神科医は、病気の治療にはあまり役に立たなかったが、今となっては参考になることを言っていた。
「宙ぶらりんの状態で良しとする」
それは当時高校を辞めるか辞めないか、の二択でしか考えられなかった僕にとっては、結構斬新な考えだった。
まぁ、結局高校は中退してしまったわけだが…
中途半端な状態は、未だに好きになれない。
好きになれないどころか、嫌悪感しかない。
白か黒かじゃないと気持ちがすっきりしない。
これは完璧主義から来ているというのもあるように思う。
完璧じゃなかったら、ゼロと同じだと考えてしまうのである。
このような極端な思考は、「認知の歪み」と呼ばれる思考パターンの一つ「全か無かの思考(スプリッティング)」と呼ばれている。
簡単に言えば、オール・オア・ナッシング、まぁ、上述のような感じである。
認知の歪みには、他にも「行き過ぎた一般化」や「論理の飛躍」、「~すべき思考」など約10パターンあり、この思考パターンにハマると精神状態が悪化し、病気にも悪影響がある。
まぁ、要は考え方の悪い癖のようなイメージだと捉えればよいと思う。
僕は認知の歪みが結構ある方だと思っているが、カウンセラーによるとそうでもないらしい。
それでも、やはり日常生活で困る程度には、認知の歪みがあるように思う。
前の記事で、「障がい者枠で働くくらいなら、家に引きこもっているのと何も変わらない」みたいなことを書いてしまったが、これも認知の歪みだろう。
自分にとっての理想(完璧)が、クローズで働くであるから、それ以外ならもうゼロと同じだ、と考えてしまっているようだ。
本当は白や黒だけじゃなく、その中間にグレーが広がっているはずなのに、見えていない。
別に100点じゃなくてもいい。
60点くらいで、まぁいいやって思えるくらいユルく考えていきたい。
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