うる次郎 過去編~1~

小学校の頃からペルソナばかりつけて、本当の自分を隠してたような気がする。

学校と塾と習い事で全然違うキャラクターを演じていた。

本当の自分に一番近いのは、たぶん塾での自分だったけど、どれが本当の自分なのかが当時はわからなかった。

僕は、小学校の頃から勉強だけはできた。

でも運動神経はからっきしでダメだったので、よくいじめのターゲットにされた。

塾で本当に近い自分を出せたのも、その場では勉強ができるっていうことが正当に評価されていたからっていうのが大きいと思う。

学校では、運動ができる子が圧倒的に強いしモテるし評価されるので、勉強ができることなんて何の意味もなかった。

小学校ですらいじめが酷いうえに、学校自体が荒れている学校だったので、これが中学になるともっと酷くなると親が判断した結果、地元の中高一貫校に中学受験することになった。

勉強だけはできたので、順当に第一志望の中高一貫に合格し、晴れていじめはなくなると思っていた。

確かに、野蛮ないじめはその中学にはなかった。

しかし、その性質が陰湿な方向に変形して相変わらず存在していた。

でも、そこでは勉強ができることが少しは評価されたので、少しは救われていた。

だが、中学2年になると人間関係が悪化し、いじめも酷くなった。

この時点で「もう〇にたいな」「〇んでもいいな」と思っていた。

そんな時、『だから、あなたも生き抜いて』という本を読んだ。

この本は、著者が僕同様いじめにあった人なのであるが、その後自殺未遂をしたり極妻になったり色々あったが、再起して弁護士になったという半自伝であった。

この本を読んで、僕ももう少しだけ頑張って、将来弁護士になったら変わるのかな、弁護士になってこの人みたいになりたいなと強く思った。

僕は一度〇んだんだと思って、もう一度頑張ってみることにした。

将来絶対弁護士になるんだ、そのために当時できることをできる限り努力した。

僕は小学校から偏差値的にもかなり優秀な方でその塾でも成績はトップクラスであったが、弁護士という夢が出来てからは、さらに成績は上がった。

高校2年の終わりになると、もはや全国レベルでもトップクラスの成績であった。

これで僕は一流大学に入れるし、弁護士になれる。

そう確信していた。

しかし、太陽に近づきすぎたイカロスの翼が剥がれ落ちたように、神様は思いあがった僕に絶望を与えたのかもしれない。

僕は高校3年生のとき、精神病を発症した。

~続く

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